スポーツ&ライフスタイル



 
 ニュージーランドに滞在し、現地の家庭を知ると特に、スポーツがニュージ
 ーランド人のライフスタイルに深く関わっていることに気付かれると思いま
 す。

 「私がホームステイをしていた家族は、一番下の5歳の子供から70歳のお爺
 ちゃんまでみんなラグビーをしていたことが驚きでした。」と、ある留学生
 の方から聞いたことがあります。この国では何ら不思議な話ではありません。
 なぜこれほどまでにスポーツが生活の中に浸透しているのか、今回はそのヒ
 ントを探してみることにします。

 自然が豊富で芝のグランドがいたるところにあり、海や山や森が比較的近く
 にある環境。労働時間が少なく、趣味を楽しむ時間が取れること。
 これらの恵まれた環境があるからスポーツが盛んになる、それも理由のひと
 つと言えるでしょう。これらの環境プラス、「誰でも参加できますよ」と機
 会を与えてくれる地域のスポーツクラブを基盤とした受け入れ側の体制が整
 っているから、ともいえるようです。

 ●スポーツ振興の仕組み
 ニュージーランドには、全国17箇所にスポーツトラスト(広域スポーツセン
 ター)があり、そこを軸として各地域にスポーツクラブが運営されています。
 スポーツトラストの役割はというと、地域のスポーツクラブ設立と運営のサ
 ポートをすることであり、住民自らの手によるクラブ運営をあらゆる方面か
 ら(セミナー開催や人材育成等)支援しています。

 もちろん各市町村からの支援もあります。そしてその根底で支えているのが
 公的機関である「ヒラリーコミッション」となります。
 そして、そのヒラリーコミッションの運営予算の80%は何とLotto(宝くじ)
 なんです。皆さんが5ドルの宝くじを買うと1ドルがヒラリーコミッションに
 助成される仕組みになっています。ニュージーランドのスポーツ振興に深く
 関わっているのがLottoというわけです。

 ちなみにこのキオラメール発信地であるノースショアには「ノースハーバー
 ・スポーツ」というスポーツトラストがあります。(カバーする地域は、ノ
 ースショア市とロドニー地区の2つで人口約30万人))
 
 拠点となるのがアルバニーにあるノースハーバースタジアムとなりますが、
 オールブラックスの国際試合があるかと思うと、地元小学生のスポーツデー
 (運動会)、サッカーやクリケットのクラブ対抗試合や練習等に活用される
 他、ノースハーバー地域のクラブが集まり、クラブの紹介をしたり、協力し
 て地域住民がスポーツに関心を持つ機会を作るための楽しいイベントも定期
 的に催されています。(有名選手がぞろぞろ、です)
 この「ノースハーバー・スポーツ」の運営予算は、約40%を先述のヒラリー
 コミッションから、15%を市の助成金、そして残りは主に地元企業のスポン
 サー協賛金となっています。
 
 ●こどもからおとなまで
 ニュージーランドでは、ほとんどのスポーツは5歳から始めることができ、
 また受け入れるスポーツクラブも数多く存在します。また小学生(5〜10歳)
 には、特定のスポーツだけでなく、あらゆるスポーツを体験し、そこから本
 人が希望するものを選択していくことができるように学校と地域のスポーツ
 トラストが協力して、定期的にイベントを催します。だからニュージーラン
 ドの子供達は、いろいろなスポーツを知っているんですね。
 また、やりたかったけど機会がなかったスポーツにトライしたい、と思って
 いる中高年の方にも各クラブは年齢別のプログラムを用意しています。50歳
 以上のクラブも驚く程多くて盛んです。

 このように地域スポーツクラブに住民が関心を持ち、スポーツが盛んになれ
 ば、それが健全な街づくりに向かう、というのが、この国のスポーツ振興に
 対するスタンスなのでしょう。

 ニュージーランドに将来は移住、またはロングステイをお考えの方は、心豊
 かで活き活きとした時間を過ごすNZライフスタイルを想い描いておられる方
 が多いと思います。
 それを実現するきっかけとなるのが、スポーツであってもいいですよね。
 ニュージーランドで住む場所が決まったら、近くのスポーツクラブを覗いて
 みてはいかがでしょう?


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2003.06.20


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