世界ランキングから見るニュージーランドの競争力



 
 先月10月にスイスのジュネーブで発表された世界各国の競争力ランキング
 「Global Competitiveness 2001 Survey Rankings」においてニュージーラ
 ンドがベストテンにランクインしました。これは前年20位から大幅なアップ
 となっています。

 世界各国の情勢がハイスピードで変化している現在、国際競争力をどんどん
 つけている国と、徐々に競争力が失われている国の差が浮き彫りになって来
 ている時代とも言えますね。
 今回はこのランキングの結果についてレポートします。

 毎年行なわれいるこの世界競争力ランキング調査。分析は競争戦略などで世
 界的に有名なあのハーバード大学のマイケル・ポーター氏とジェフリー・サ
 ッチ氏が共同で行なっています。352ページにもおよぶ論文の中には、世界
 75カ国のビジネス・エグゼクティブから集められたアンケートデータなども
 含まれており、その分析結果が先月ジュネーブで開催されたワールド・エコ
 ノミック・フォーラム(World Economic Forum)の席で発表されました。
 ちなみにマイケル・ポーター氏は日本でも「競争の戦略」「国の競争優位」
 「競争戦略論」などの著書がありますので、ご存じの方も多いかもしれませ
 ん。

 『競争戦略の本質は差別化である。オペレーションの効率化は戦略ではない。
 明確な戦略を持っている日本の企業は皆無に等しい。たいていの日本企業は
 お互いに模倣し合っているだけである。』と日本の企業にはかなり辛口なコ
 メントを出しているハーバード大学ビジネススクールの教授で、世界中でレ
 クチャーを行なっている人物です。、一昨年はニュージーランドのオークラ
 ンドで1度だけビジネスマン対象に特別講議を行ないました。

 今回の論文で発表されたランキング結果は以下の通りです。なおここでの競
 争力とは、軍事力ではなく、高い経済成長が今後も期待できる国としての力
 (戦略)があることを意味しています。

 [世界競争力ランキング]
   2000年 2001年
    6位   1位   フィンランド
    1位   2位   アメリカ合衆国
    7位   3位   カナダ
    2位   4位   シンガポール
    12位   5位   オーストラリア
    16位   6位   ノルウェー
    11位   7位   台湾
    4位   8位   オランダ
    13位   9位   スウェーデン
    20位   10位  ☆ニュージーランド
 注)出所:World Economic Forum

 フィンランドはこの10年ほど政府主導でかなりの規制緩和も行なった国の1
 つですね。現在はそれが良い方向に向いていることが今回はアメリカを上回
 って競争力第1位となった理由と考えられます。
 2年前は確か第2位だったはずの香港は、今ではベストテン圏外、シンガポ
 ールも今年はランクを2つ落としています。各国の情勢がかなり変化してい
 ますね。アジアでは台湾がランクを上げて来ています。

 前述した一昨年のオークランドでの講議に出席した際、ポーター氏からは
 「戦略とは競合他者とは違う活動をすること、または競合とは異なるアプロ
 ーチ(手法)を行なうことだ」という風な事をレクチャーされたように記憶
 しています。
 ニュージーランドのランキングがこれからも上昇すること、そして今後日本
 が競争力をもっとつけて、ランクインされることを期待したいですね


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2001.11.15


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