ニュージーランドでの資金運用の方法



 
ご存じの方は少ないようですが、海外でも「日本円」で預金が出来ます。ニュ
ージーランドでももちろん可能です。日本国内でアメリカ・ドルやニュージー
ランド・ドルなど「外貨」で預金するのと同じだと考えていただければ一番分
かりやすいと思います。日本円建てで外貨預金をするというわけです。

ニュージーランドではもちろん日本円が外貨となるため、最低預け入れ金額を
設定している金融機関が多く、また残念ながら日本円での預金は可能ですが、
利息は付かないというのが現状になっています。

日本国内でも銀行の定期預金の金利は0.2%程度。もうほとんど無いに等しい
状況ですので、わざわざ日本円を外貨で預かるニュージーランドの銀行側とし
ても、「リスクがあるので、金利はゼロよ」という発想なのでしょう。

前回もお話した通り、外貨預金の金利は、日本国内と本国では明らかに違いが
あり、日本国内では低く設定されています。お馴染みのアメリカのC銀行であっ
ても、 日本国内の支店とアメリカ本国では定期預金の金利に差が出ています。
やはり日本でも外貨を預かるということでリスクがあるのでしょうか?それと
も長年の超低金利に慣れてしまっている日本人の目には、2〜3%でも大変魅力
的な金利に移るので、あえてそうしているのか、どちらかは判りませんが…。

さて前置きがかなり長くなってしまいましたが、今回はニュージーランドの銀
行以外の運用について触れてみます。

■タームデポジット(Term Deposit)
日本で言うところの定期預金のようなもので、前回も少しお話しましたね。
口座がなくても利用ができます。このタームデポジットは各銀行や保険会社で
受け付けており、銀行なら5年まで運用ができます。大体のところでは6.20%
ぐらいをベストレートに設定していますが、9.50%というところまであります
(注:2001年7月第4週現在)。最低運用金額はNZ$500(約26,500円)から
NZ$5,000(約265,000円)まで様々です。

■ディベンチャー(Debenture)
ファイナンス会社が出している社債がこのディベンチャーと呼ばれるもので、
一般の投資家から借入れたお金を他に貸し付けしているわけです。
運用期間は1ヶ月から最長5年まで。多くのファイナンス会社はあまり長期に
設定していません。また金利は現在のところ6%台から9%以上のところまで
いろいろあります。
ニュージーランドのファイナンス会社の規模は実に様々で、銀行の傘下に入っ
ているファイナンス会社から独立系の中小企業まであります。また一般にそう
した中小のファイナンス会社の方が金利を高く設定しているようですね。
前述のタームデポジット同様、ベストレート(=最も高い金利)は毎週変化し
ていますので、絶えず最新の情報を入手することが必要となるでしょう。
ディベンチャーについて1つ注意しなければならない点は、中途解約がむずか
しいこと。他に良い投資口が見つかるまでの間だけ利用しようという短期運用
を考える場合には、予め購入条件をきちんと理解してから購入することをお勧
めします。

■キーウィ・ボンド(Kiwi Bond)
ニュージーランドの中央銀行が発行している債券(金融債)がキーウィ・ボン
ドで、こちらは証券会社を通して購入できます。
運用期間は6ヶ月から4年まで。3ヶ月ごとに利息を受け取るタイプと複利計
算されるタイプの2種類があります。
最低購入金額はNZ$100(約5,300円)。満期前の売却は可能ですが、売買手数
料がかかります。

■ガバメント・ストック (Government Stock)
ニュージーランドの国債がこれです。銀行と比べますと利用者にとってサービ
ス面で見劣りはしますが、購入出来るのは何も大口投資家だけとは限りません。
このガバメント・ストックはシェア・ブローカーと呼ばれる株式のブローカー
や投資アドバイザーと呼ばれる会社などを通して購入します。
日本と同様、債券に利払いのためのクーポンがついている「利払い型」と、額
面金額より低い価格で発行されて満期時に額面金額が払い戻される「割引型」
の2つがあります。ガバメント・ストックの最低購入金額はNZ$5,000
(約265,000円)程度となっています。
リスクを避けて長期的に安定したリターンを望む投資家に人気があるのが、こ
のガバメント・ストックで、期間は18ヶ月から11年まで設定されています。
(次回に続く)


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2001.08.03


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