| マリン業界アップデート |
アメリカズ・カップで「チーム・ニュージーランド」が見事防衛に成功してか ら早いものでもうすぐ1年になりますね。 アメリカズカップ開催によってもたらされたオークランドでの経済効果はすば らしいものがありましたが、その中でもニュージーランドの造船業界はアメリ カズカップを機に世界中の国々からスーパーヨットなどの発注が来るようにな り、逆に人材不足という深刻な問題が発生しています。 アメリカズカップの防衛、それに続く昨年からのニュージーランドドル安傾向、 さらに輸出に拍車がかかっているようで、ニュージーランドの大手造船メーカ ーはどこも2年連続で業績を伸ばしているとか。 また今後、新たに市場参入を表明しているのは、ファンガレイにベースを置く New Zealand Yachts社とオークランドのホブソンビルにあるSovereign Yachts 社。それぞれ70名から100名のボードビルダーの採用が予想されています。 ニュージーランドの造船業界(Boat Building Industry)がこれからも引き続 き発展していくためには、造船技術の水準をさらにレベルアップして行くこと が必要です。そしてやはりそのためには、有能なボートビルダーの育成がカギ を握っているといわれています。 業界団体のBoating Industry Associationがこのほどコーディネート役となり、 エキスパートのトレーニングを支援する公的機関「Skill New Zealand」やハ ローワークのNZ版「Work and Income New Zealand(通称:WINZ)、そして専 門学校のオークランドUnitecやノースランドのポリテックなどが共同で人材育 成プログラムを開発しています。ノースランドのポリテックは今月からこのコ ースがスタート、オークランドでも今年中にボードビルダー養成コースが始ま るようです。 このコースは終了後すぐボートビルダーとして活躍できる、いわば即戦力の養 成が目的となっています。なおニュージーランドでこの資格が取得できると世 界中どこでも通用するとか。それだけニュージーランドの造船レベルが現在世 界をリードしていると言えそうです。 トレーニングはじっくりと時間をかけて教え込むシステムになっているようで すが「とにかく一人でも多くのエキスパートが必要」というのがニュージーラ ンドの造船業界。 電気配線やエンジニア、大工さんから家具職人にいたるまで、手に職をもった 人なら業界は違っても造船業界でも適応していける可能性があるそうです。 人材不足のため南アフリカから出稼ぎで来る人も多いと聞きます。日本人でも 上記の業界の方にはチャレンジしてみる価値がありそうですね。 |
| ※KIAORA MAILニュージーランド掲載 |
| 2001.03.03 |
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