| エコノミークラス・シンドローム |
今回はニュージーランド国内でのニュースというわけではありませんが、今年 に入って何度となくニュージーランドの新聞紙上で話題に上っているEconomy- class syndrome (エコノミークラス症候群)についてのお話です。 これは飛行機の狭い座席に長時間座っていることによって足に血栓症が生じ、 それが肺にまで影響を与え、最悪の場合は死亡するというものです。 航空機内のエコノミークラスの旅客から報告されるケースが多いために、エコ ノミークラス症候群の名前で知られますが、本当の病名は深部静脈血栓症。 英国のAviation-health researchの調査によると、世界で年間に30,000人がこ の血栓症により死亡していると伝えています。オークランド空港では到着後、 または12時間以内に亡くなった人は年間4人いるそうです。恐い数字ですよね。 ニュージーランドやオーストラリアは欧米からの長距離旅客が多いことから、 両国政府は「エコノミークラス症候群」を重視して、各航空会社に対して予防 に関して書かれたリーフレットの配付を始めています。ニュージーランド航空 も注意を促すスタンプを航空券に押すことを決めたそうです。 血栓症を起こしやすいとされているのは 妊婦や喫煙者、そして肥満の人に多 いそうで、年齢は28〜70歳までと特に高齢者に限ってということはないと報告 されています。 さて、その予防対策ですが機内では、 ・着席中でも定期的に足のマッサージをする。 ・水やジュースなどの水分を十分に取る。 ・アルコールは飲みすぎないように。 そして、ゆったりとした服装とサンダル履きを勧めています。 日本-NZ直行便が約10.5時間。皆さんはこの間に何回席をたちますか? トイレに行った帰りにすぐに席に戻らず、屈伸したり背を伸ばしたりしますが、 さすがにうろうろ歩き回ることはしにくいですね。特に大柄な人は飛行機に乗 る時だけは小さくなりたいと思ったことがあるのではないでしょうか。 私自身は飛行機が好きで機内での映画、食事、読書など結構楽しめる方ですが、 あの座席の狭さはやはり苦痛です。「快適な空の旅」と唱うまでにはなってい ませんね。 3階まであって会議室、シャワールーム、ゲームルーム等を備えた未来の旅客機 の姿「こんな旅客機を造ります」とある航空会社がPRをしていましたが、それ は未だ先であっても、せめて長距離路線については座席や通路の広さに改善が 望まれるのではないでしょうか。この先、航空機内設計も変わっていくのか、 興味のあるところです。 ニュージーランドへ飛び立つ前は体調を万全にして乗り込み、機内では上記の 予防対策を心掛けてみてください。 |
| ※KIAORA MAILニュージーランド掲載 |
| 2001.01.23 |
|