| ニュージーランドのビジネスウエア |
日本から出張でニュージーランドを訪れるビジネスマンから、「ニュージーラ ンドではスーツを着ている人が少ないですね。」という声をよく耳にします。 実は今、ニュージーランドで働くホワイトカラーのビジネスファッションに変 化が起こっています。 フランスやイタリアのように「お洒落なビジネスマン」のイメージは残念なが らニュージーランド人にはなかなか当てはまりにくいのですが、今回はニュー ジーランドのビジネスウエアについてのレポートです。 現在ニュージーランドでは従来のようなビジネススーツにネクタイというフォ ーマルなスタイルをする人がどんどん少なくなり、代わりにチノパンにスポー ティーなジャケットやカジュアルシューズ、ブレザーなどがビジネスシーンに おいても、市民権を獲得するようになってきました。 「カジュアル・フライデー」(=金曜日だけはスーツを着ないで、カジュアル なウエアで出勤してもよいという日)は、今や金曜日以外の日までどんどん採 用されており、オークランドでも弁護士、会計士、為替ディーラーなどもジョ ギングシューズやッジーンズ、トラックパンツなどで仕事をしていることも珍 しくなくなってきました。 そう言えば昨年、日本から移住視察のためにニュージーランドにやって来た日 本人夫妻と一緒にオークランドの中心街にある弁護士事務所を訪れた際、弁護 士がみんな黒のジーンズに黒のニット、皮ジャンを着て現れたのにはびっくり していました。(実は、週末にオールブラックスの試合があったので、その週 は特別にオークランドのビジネスマンやキャリアウーマンがみんな黒装束で仕 事をしていたのですが…。) 堅苦しいスーツを着なくてもよいというのは、日頃からフランクな雰囲気を好 むニュージーランド人にとって、大変喜ばしいことのようで、このビジネスウ エアのカジュアル化はたちまちのうちに全国的な広がりをみせています。 しかしながら、このカジュアル化現象は今や世界中のトレンドになっているよ うで、やはり最も先端を行っているのはアメリカだとか。やはりこれも文化な のでしょう。 バージニア州のヒューマンリソース・マネジメント協会が8年前(1992年)に 発表したレポートでは、米国の企業のうち、24%がカジュアルデーを1週間の うち1日以上採用しているという結果でしたが、昨年の結果では、その割合が 95%にも達したと言われています。 お隣のオーストラリアでは、金融機関では75%、マーケティング業界では42%、 エンジニアリング業界では33%の企業がカジュアルデーを設定しているという 業界ごとの結果がリクルート会社から発表されています。 ニュージーランドではまだビジネスウエアのカジュアル化の傾向を正式に調べ た報告はありませんが、オークランドのクイーン・ストリートにあるオフィス で働く銀行マンや弁護士、証券会社のサラリーマンがカジュアルウエアで仕事 をしているのを見ると、かなり浸透しているように思えます。 また他方では「いつもはカジュアルウエアだが、お客さんとミーティングする 時には必ずスーツに着替える」というポリシーを採用している企業も多いと聞 きます。ビジネスをする上でまだスーツの方が無難、という意見もあると言え るでしょう。 ちなみにニュージーランドでは「スマート・ビジネスカジュアル」という単語 まで生まれており、これは『Tシャツやジーンズはダメ、チノパンや前開きシ ャツならオーケイ』という意味だそうです。 日本のある会社でカジュアルフライデーを採用したら、多くの男性社員がゴル フウエアで出勤して来たという話がありましたが、ニュージーランドではやは り、ラガーシャツになるのでしょうか…。あれも前開きシャツには違いない、 ですね。 |
| ※KIAORA MAILニュージーランド掲載 |
| 2000.09.01 |
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