ラッキー・レッドソックス



 
昨年の冬、ラグビーワールドカップ出場のオールブラックスを応援するため、
黒いタートルネックのシャツや皮ジャンに身をつつむニュージーランド人が増
えたように、今は、赤いソックスを履いたキーウイ達があちらこちらに見られ
ます。どうして黒じゃなく、赤なのか?

今回はアメリカズカップ・ヨットレースでのチーム・ニュージーランドを応援
する「ラッキー・レッドソックス・キャンペーン」のお話です。

ニュージーランド全国的な広がりを見せているこのキャンペーン、実は今回で
2回目。事の始まりはニュージーランドがアメリカズカップ奪回に挑戦した今
から5年前の1995年にさかのぼります。

チーム・ニュージーランドの代表、ピーター・ブレイク氏の娘さんがチーム・
ニュージーランドの勝利を願って、父親にプレゼントした「赤い靴下」がその
始まりでした。娘にもらったソックスを父親は早速、翌日から履いてレースに
挑み、見事勝利。チーム・ニュージーランドの連勝がそれからも続きました。

ある日、ピーター・ブレイク氏がうっかりして赤いソックスを履き忘れた日に
限って、ニュージーランドが負けたこともあって、「チーム・ニュージーラン
ドに勝利をもたらす赤いソックス」伝説が生まれたのです。

ニュージーランド人はチャリティや募金、寄付などに大変熱心な国民性で、ま
たスポーツの盛んな国でもあることから、「ラッキー・レッドソックス」を買
うと、その売上の一部がチーム・ニュージーランドへの寄付として活用される
というキャンペーンがニュージーランド国内で始まり、遠くアメリカのサンデ
ィエゴで活躍するチーム・ニュージーランドを応援しようと、一夜にして、ラ
ッキー・レッドソックスブームが起こりました。

大人もこどもも、ビジネスマンも赤ちゃんも、そして人も犬も皆んな、この
「ラッキー・レッドソックス・キャンペーン」に参加しました。
アメリカズカップ最終日には、なんと当時のニュージーランド首相までが、こ
のラッキー・レッドソックスを履いて応援しました。その応援に見事応えるか
のようにチーム・ニュージーランドが勝利。アメリカズカップはニュージーラ
ンドの手に渡ったのでした。

そして今回、この「ラッキー・レッドソックス・キャンペーン」は更に大きく
なっています。2月上旬ですでにNZ$600,000がチーム・ニュージーランドへ寄
付として送られ、今回の防衛戦に使用されるチーム・ニュージーランド艇
(ブラック・マジック)の新しいマスト購入資金として活用されています。


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2000.03.01


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