ニュージーランドの教育について(2)



 
前回は幼児〜中等教育までの主に義務教育過程についてご紹介しましたが、今
回は18歳以上での高等教育過程についてお話ししたいと思います。

[高等教育]
ニュージーランドの高等教育は大きく分けると大学とポリテクニックというこ
とになります。

●大学(University)
ニュージーランドには北島4校、南島3校、計7校の国立大学があります。
各大学はそれぞれ得意とする専門分野を持っており、商学、科学、文学部のみ
が全ての大学に設置されています。

[大学と専門分野]

 大学名(都市)             専門分野
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・オークランド大学(オークランド)    エンジニア

・ワイカト大学(ハミルトン)       経営

・マッセー大学(パーマストン・ノース)  農業、畜産

・ビクトリア大学(ウエリントン)     法律

・カンタベリー大学(クライストチャーチ) エンジニア

・リンカーン大学(クライストチャーチ)  農業

・オタゴ大学(ダニーデン)        医学


オタゴ大学やワイカト大学、マッセー大学は留学生の受け入れに積極的だと
いわれていますが、まだまだ日本人留学生は少ないようです。
オークランド大学ではアジア研究がとても盛んです。

ちなみにニュージーランドでは“University"という名称の使用が厳しく規
制されている国で、たとえ学士課程を持つポリテクニックや私立高等教育機
関であっても“University"いう名称を使用することはできません。これら
私立高等教育機関は“College"または“Private Tertiary Institute"と
呼ばれます。


[大学で得られる資格]
 ▽
○准学士号/ディプロマ (Diploma)
 おもに学位取得を目的としない人が1〜3年で取得できます。

○学士号 (Bachelor Degree)
 3年で卒業、学士号を取得できます。日本では大学卒業資格にあたります。

○上級ディプロマ /修士号 (Postgraduate Diploma/Master)
 学士号(Bachelor Degree)取得後、2年間専門分野を学び取得する資格。
 大学院博士課程 (Ph.D.) に進みたい場合はこの資格が必要となります。

[大学に入学するための条件]
 ▽
1. 高校卒業資格
2. 高校在学中の成績が標準以上。
3. TOEFLで550ポイント以上、*IELTSで6.5ポイント以上。


*IELTSとは? ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IELTS(International English Language Testing System)
とはイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど英国圏内
での英語の統一試験のこと。
これらの国々ではTOEFL等の英語試験は一般的ではなく、留学の
際の英語力の基準は『IELTS何ポイント以上』というように設定
されていることが多い。
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以上が一般に入学条件となっていますが、各大学ごとに入学条件、申請方法
などが異なるので、早めに資料を取り寄せて十分検討してください(ニュ
ージーランドの新学期は2月)。
大学要覧 (Prospectus) を直接大学に請求するか、事前にニュージーランド
大使館での閲覧も可能でしょう。
資料請求する場合は、国際返信用切手(1枚150円)3〜4枚と自分の宛名
を記した返信用封筒も同封しておくと、確実で迅速な返信が期待できると思い
ます。

環境保護や観光に力を入れているニュージーランド。
観光学、天然資源学、庭園管理学などの学部が特に日本人に人気なのも頷けま
す。


●ポリテクニック(Polytechnics)= 国立総合専門学校
大学が学術研究に重きを置いている場であるのに対して、ポリテクニックは専
門知識や技術訓練などを修得する場です。通信教育のオープン・ポリテクニッ
クを含め、国内に25校あり25万人以上の学生が学んでいます。全人口が360
万人とすれば、その数の多さが分かりますよね。科目は実践的な、どちらかと
いうと職業訓練教育に力を入れており、就学期間も短期間で技術の修得を目指
すコースから資格取得のための3年間のコースまであります。
英語に不安のある人は外国人向けの英語コースもあるので、そこで英語力をつ
けてから専門分野の修得にチャレンジするのも一案です。


[オープン・ポリテクニック]
オープン・ポリテクニックはニュージーランドで最大の教育機関です。
通常のポリテクニックでは受講することのできない科目もあり、その数は650
科目にもおよび、幅広い人々に門戸が開かれています。
コース申し込みと費用納付後、約1週間で教材が郵送されてきて担当講師の
名前と電話/Fax 番号が知らされます。通信講座はとかく中途半端になりがち
ですが、担当講師に気軽に質問したりでき、添削もしっかりとした内容です。
あらかじめ担当講師に伝えることでキャンパスでの学習も可能です。


他に私立の専門学校もあり個人経営のため公的資格は取得できませんが、短期
コースなどでユニークなコースを設置しているところもあります。
日本人に人気があるのはビジネスコースで、ビジネスマネージマントや秘書、
タイプ&速記コース。

専門分野での就学は英語力が特に必要とされるものが多いのも事実です。
事前に自分の英語力を知るためにもまずは英語学校に通いながら各学校の特徴
を知り、コースを決定したほうがいいでしょう。

次回は日本からNZへ増加の一途を辿る語学研修を含む様々な留学についてお話
ししたいと思います。 


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  1999.10.15


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