| オークランドのリサイクル事情(ノースショア編)3 |
今回もニュージーランドのリサイクル事情を、ノースショア市の実例をもとに レポートしていきます。 ゴミの量が4割も減ったと言われているリサイクルプログラム。 ノースショア市役所発行パンフレットには、ゴミを減らすための、またはゴミ にしないための様々なアドバイスやお願いが記されてあります。 ●「ゴミ」にしないでください 家庭の「ゴミ」として出してしまう前に、他の人に喜ばれる工夫をしましょう。 1)衣類や布 工場では大量のボロ切れが必要です。またあちこちで行われているチャリティ ーでは、いらなくなった衣類やクツをどこでも欲しがっています。 またノースショア市にはリサイクルショップも沢山ありますから、リサイクル ショップに持っていってお金に換えましょう! (注:このパンフレットは小中学校の授業にも使われるものですが、とてもし っかり書いてありますね。) 2)本、雑誌、おもちゃ 自宅でいらなくなったものでも、病院や開業医、リタイアメントビレッジ、学 校、幼稚園、保育園などでは、まだまだ使えるものが沢山あります。皆んなで 寄付しましょう。 3)カーバッテリー カーバッテリーもリサイクルができます。近くの自動車修理工場に持っていっ てください。 4)家具、カーペット チャリティー団体はいらなくなった家具やカーペットを探しています。 特にウールのカーペットは、造園業者にとって植物の根や果物を保護するため に使う覆いとしての需要があり、とても喜ばれています。 5)パッケージ資材 パッケージ資材はどこの家庭でも知らない間にたまってしまうものです。 製品の衛生面、安全性、輸送の効率化などを考えると欠かすことができないも のですが、自宅に持ち帰らないでも済むパッケージ資材(例:段ボールなど) は、製品を購入した店で引き取ってもらいましょう。 後で、製造業者に返却され、パッケージ資材は再利用されますので、全体で見 るとゴミの出る量を抑制することにもつながるのです。 まとめ買いをする場合は、特に自宅から買い物袋や専用の箱をお店に持ってい きましょう。 《注》 日本では消費者(個人)が自宅へ商品を持ち帰る利便性を考えて、スーパーな どでは無料で段ボールを配付していますが、ノースショア市では逆に、個人が 段ボールなどをスーパーに持っていき、自宅にたまってしまうペッケージ資材 を極力なくしているわけですね。 ●コンポストのすすめ 日本の家庭でも少しずつですが広まっているコンポスト。 これは自宅の庭の一部を使って、ガーデニング用の自家製肥料を作るというも のです。 ニュージーランドでは夜のゴールデンタイムにテレビでガーデニング番組を放 送しているぐらい、大変ガーデニングが盛んな国ですので、この「コンポスト」 もかなり普及しています。 コンポストで作られた肥料を使えば、自宅にある植物や花の成長も良くなりま すし、化学肥料を買うコストも軽減され、さらにはゴミ処理地へ集められるゴ ミの量が少なくなるなど、とても賢い選択となるあるわけです。 [コンポストの作り方] 1平方メートルぐらいの広さで、高さは50センチから1メートルぐらいの場 所が確保できればどこでも手軽に自家製肥料が作れます。もちろんプラスチッ ク製のコンポストビンもありますが、自分で作ることだってできるのです。 ビン(箱)は底がないことが大切で、地面に直接ついていること。適度な湿気 があり、日光の当たる場所の方が、クオリティーの高い肥料が作れます。 また通風性が良くないと、においがたまってしまいますので、注意してくださ い。 [コンポストの材料] 1)緑(グリーン)のもの:窒素を豊富に含んでいます 台所で出る食物の残り(日本では生「ゴミ」と言われてしまいますが…)、果 物の皮、コーヒーを挽いて入れた後に残った粉、使用後のティーバッグ、雑草、 髪の毛、ペットの毛や汚物、血液、骨、海草、魚の骨など。 2)茶色(ブラウン)のもの:炭素が含まれています 枯れ葉、おがくず、干し草、掃除機にたまったホコリ、シュレッダーで細かく なった紙、タマゴの殻、細かく砕いた貝殻など。 コンポストの材料にならないもの 肉、油、脂肪、乳製品、食品パッケージ資材、プラスチック製品、石炭、有害 性の雑草、病気で枯れてしまった植物、化学スプレーがついたままの観葉植物 の葉っぱなど。 読者のECOさんからのリクエストにお答えした形で“ニュージーランドのゴミ /リサイクル事情を3回にわたってお話しましたが、いかがでしたか? リサイクルプログラムはどこが一番優れているかを競うコンテストでも何でも ありませんが、お互いのアイディアを情報交換することで、さらに「面白い」 または「得をする」、それでいて「ゴミの量が軽減できるプログラム」が誕生 できるかもしれませんね。 |
| ※KIAORA MAILニュージーランド掲載 |
| 1999.11.01 |
|