ニュージーランド・ボイズンベリー



 
前回はニュージーランド人の生活に深く入り込んでいる身体に良い食品として
ハチミツのお話をしましたが、実はまだまだニュージーランドには身体に良い
ものがあります。
今回はそのひとつ、ニュージーランド・ボイズンベリーのご紹介。

栄養価が高く、赤ワインと同じ効用があるともいわれている話題の果物。
現在、ニュージーランドは世界一の生産国、輸出国です。


[ボイズンベリーの由来?]
1920年代後半、米国農務省のジョージ・ダロウ氏は、ベリーフルーツを専門に
扱っているカリフォルニア南部の農家主であるウォルター・ノット氏の協力を
得て、ルドフ・ボイズン氏が栽培しているという“大きな赤紫色のベリーフル
ーツ"の調査を開始しました。専門家の彼でさえその新しいベリーフルーツの
存在を今まで耳にしたことがなかったのですが…。

ルドフ・ボイズン氏は数年前にはそのベリーフルーツの畑を諦め、畑も売りに
出してしまっていたことが発覚。ふたりはこのニュースを聞いても怯むことな
くボイズン氏の古い畑に向かいますが、そこで目にしたのは雑草に囲まれた数
本の弱々しい木だけでした。ふたりはそれらをノット氏の畑に移植し、その後
の努力の甲斐あって、木はベリーをつけるまで蘇ったのです。


[大きな発見の始まり]
1935年、ウォルター・ノット氏は自分のお店でこのベリーフルーツを売り始め
ました。それ以来このベリーを求めて戻ってくるお客さんは絶えることはなく、
プリザーブ(砂糖漬け)も人気を呼びました。
ノット氏は大人気商品となったこのベリーフルーツを“ボイズンベリー“と名
付け、ノット氏が所有するベリーフルーツ園「ブエナ農園」はまたたく間に世
界に名を知らしめることとなりました。


[生まれは謎? 親種?]
発見から60年以上も経ちながらボイズンベリーの親種は未だに分かっていませ
ん。ボイズン氏はブラックベリーとラズベリーとローガンベリーの掛け合わせ
から生まれたと発表しましたが、同じように掛け合わせて複製を試みるも全て
失敗。おそらく二世代に渡って変化をした為の結果であろうといわれています。


[特徴]
ベリーフルーツの中では大きい種類(8.0g)、直径2.0−2.5mmm×長さ4.5−5.0
mm、赤紫、大きい種、甘酸っぱい味、香り高い、固さは中位(ブドウより軟ら
かく、ラズベリーより固い)。


[ボイズンベリー/ユニークな新しい味の発見]
ニュージーランドの果物味のアイスクリームやヨーグルトのなかで、最も売れ
ているのが、実はボイズンベリー味なんです。
また、ひとつひとつの大きいボイズンベリーはそのままでも美味しく食べられ
る他、デザートの飾り付けに使ったり、パイなどの中身にしたり、泡立てたホ
イップクリームやコンデンスミルクと一緒に生のまま食べたり…。
またジャムやプリザーブ(砂糖づけ)にしてもとても美味しい!


[ボイズンベリーには赤ワインと同じ要素が?]
ボイズンベリージュースには、カベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)の約3
倍のフェノリックスと同じぐらいのカロチンが含まれていることが判明。
赤ワインが心臓血管の病気を予防する役割があると発表されたように、ニュー
ジーランド・ボイズンベリーにも同じ作用があると考えられています。
また数年前日本で人気を集めたブルーベリーと比較する研究も現在進められて
いますが、ブルーベリーを超す栄養価があるのではと予測されています。


収穫してから72時間が食べ頃のため、日本ではなかなか生のボイズンベリーを
見かけることはありません。
ニュージーランドでも収穫時期の12月中旬から1月中旬でなければ生のものを
口にすることは出来ないため、個別に瞬間冷凍したもの、冷凍ピューレ、濃縮
ジュース、砂糖づけ缶詰など様々な形に加工された商品が店頭に並んでいます。

美味しいですよ。是非お試しあれ!


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2000.03.15


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