新しいキーウィフルーツ



 
 ニュージーランドを代表する果物と言えば、やはり何と言っても「キーウィ
 フルーツ」ですね。このキオラメールを読まれているニュージーランド大好
 き人間の皆さんはもちろんですが、今では、日本でも子どもから大人まで、
 この「メイド・イン・ニュージーランド」のフルーツが毎日の生活の中で身
 近かな存在になって来ていると思います。

 今から20年ほど前、あるニュージーランド企業の人から「日本でこれから売
 ろうと考えている果物があるから是非食べてみてほしい」と言われ、試食し
 てみたのがキーウィフルーツでした。まだオークランドに住んでいる日本人
 の数が少ない時代でしたので、留学生だった私にまでお呼びがかかったのだ
 と思います。

 皆さんもご存じの通り、このフルーツ、見た目はなんだか茶色い卵のようで、
 しかも短い毛のようなものが全体にふさふさしていて、正直言ってあまり
 『美味しそう!』という感じではないですよね。果物の持つあの独特のみず
 みずしさや、フレッシュ感が外見からは伝わってこないので、あまり乗り気
 ではなかったのですが…、ナイフで切って中を開けて見ると、見た目とは対
 象的に、さわやかなグリーンの色が目に強烈に入って来て、そして食べてみ
 ると、これが何とも美味しい。しかも栄養もあると言う。アンケート用紙に
 は確か、「見た目をもっと良くすれば、売れるかもしれませんね。」と書い
 たと記憶しています。
 それから数年後、日本でも爆発的に売れて、一気に浸透した、というニュー
 スを聞いて、驚くと同時に、ちょっと嬉しくなりました。人間も果物も外見
 ではない、やはり大切なのは中身なんですね。(笑)

 さて、このキーウィフルーツ、今ではニュージーランドから世界中に輸出さ
 れており、年間の輸出額は6億NZドル、日本円にして、約360億円とも言わ
 れています。日本をはじめ、アメリカやヨーロッパなど北半球にある国々に
 は、季節差を上手く利用して南半球に位置するニュージーランドから色々な
 農作物を輸出しているわけですが、だからと言って競争が全くないという訳
 ではなくて、例えば地球儀を見ていただくとわかると思いますが、やはり同
 じ南半球に位置しているチリでは、同じ時期に様々な農作物を生産しており、
 もちろんキーウィフルーツも北半球の国々に輸出していてニュージーランド
 とマーケットショア争いをくり広げているのです。

 そこで今回、新たな輸出拡大のチャンスを握るとして期待されているのが、
 新しいキーウィフルーツ。その名も「ベビー・キーウィフルーツ!(Baby
 Kiwifruit)」。
 まだニュージーランド国内のスーパーでもめったに見かけられないほど稀少
 価値の高いキウィフルーツですので、おそらくその存在を知っているニュー
 ジーランド人もまだ少ないかもしれません。ここで写真をお見せできないの
 がとても残念ですが、大きさは従来のキーウィフルーツとくらべると、半分
 以下のベビーサイズ。周りのあの毛のようなものはありません。しかも外観
 の色は茶色でなく、グリーン。そしてこれまでのキウィフルーツと大きく違
 うのは、何とベビー・キーウィフルーツはリンゴのように、皮ごと丸かじり
 ができてしまいます。味は今までのタイプと比べると、もっとスイートで美
 味しい!

 ニュージーランド国内でもまだ10軒ぐらいの農家しか生産していないので、
 とても出荷数がまだ極端に少ないこのベビー・キーウィフルーツですが、現
 在はアメリカを中心に輸出が行なわれており、レストランやホテルなどでし
 か出てこないようですが、実は日本にも昨年、トライアルで輸出がされてい
 ます。
 「ベビー・キーウィフルーツ」日本でも成功するといいですね。


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2002.10.30


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