究極のベッド



 
 皆さん、旅行などに出かけた時、宿泊先のベッドが硬過ぎたり反対に柔らか
 過ぎたりしてあまり良く眠れなかった、という経験はありませんか?

 ニュージーランド北島にあるタウランガにベースを置く家具メーカー、デザ
 イン・モべル社で現在取り組んでいるのが、究極の安眠ベッドの開発。
 特許出願中のこのベッドは「スリープシステム」と呼ばれ、ユニークなのは、
 マットレス部分とベース部分の硬さが自由に変えられるだけでなく、ベッド
 の上で上半身だけ起き上がった時にも、背中に来るサポート部分の傾き加減
 が自由に調整できるようになっているところ。なおこのベッドは今年中にも
 工場で生産が始まり、来年1月には製品として店頭に並ぶ予定となっていま
 す。現在のところ、ベッド市場が大きいアメリカへの輸出をターゲットとし
 ています。

 国際競争力をつけるにはもちろん値段だけでなく、クオリティーも素材も市
 場に受け入れなければなりません。ベッドとしての耐久性だけでなく、素材
 は再生可能なもの、というのがこれからのニーズになるというのが同社の考
 え。

 「世界中の市場を調査したけど、まだだれもトータルでコンセプトを考えて
 いないことがわかったんだ。ベッドの機能性だけを重視して、だれも廃棄処
 分される時のことまで考えていない。だからボクたちが世界に先駆けてリサ
 イクルできる素材を使用することをベッド作りのコンセプトに組み入れたん
 だ。」(デザイン・モべル社、シニアデザイナー、ティム・アラン氏)

 アイディアを商品化するためにはいろいろな調査が行われました。そしてニ
 ュージーランド国内の各分野で活躍する様々なエキスパートが集められたよ
 うです。人間工学の専門家だけでなく、睡眠学(?)のスペシャリスト、オ
 ークランド大学もこの開発に加わりました。またロトルアにある政府の森林
 研究所も調査団に参加。今回の製品のために新しい素材を開発したと報じら
 れています。またニュージーランドの政府機関、テクノロジー・ニュージー
 ランドも研究開発資金の一部を援助しています。
 素材にはいろいろなリサイクル素材が試され、改良が加えられているようで
 す。まだ「原物」はどこにも出ていないようですが、どんなベッドかとても
 興味がありますね。

 ヒトはそれぞれ体重も身長も、そして体格も違います。また成長や年齢に応
 じて体も変化して来ますので、万人に合ったベッドを1つ作るのではなく、
 自分の好みやニーズにあわせて自由に調節するというのが面白い点ですね。

 この「究極の安眠ベッド」、来年市場に出たら、またレポートします。
 どうぞお楽しみに。


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2001.09.26


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