NPCが熱い理由



 
 ラグビー関連のニュースが多いニュージーランドでは、もう既に古い古い話
 題となってしまっている感じがするが、南半球最強国を決める2002年度トラ
 イネーションは、オーストラリアが南アフリカにまさかの敗戦をしてくれた
 お陰で結果的には優勝カップを手にすることが出来た(当然すっきりしなか
 ったけど)。
 ファンの想いは、優勝の喜びよりも11月に予定されているイングランド戦に、
 このチームで果たして勝てるのかということのようだ。新生オールブラック
 スに期待する声も多い。
 「黒い壁」と評される今シーズンのオールブラックス鉄壁の守りに絶賛する
 一方で、攻撃力が不安視されている。お得意のトライパターンが見つからな
 い、だから観ている方もいつ逆転されるかと…、これは心臓に悪い。(笑)
 
 そこで是非とも必要なのが、「ラインブレーカー」と呼ばれる突破力のある
 選手、そして「フィニッシャー」と呼ばれるトライを量産できる選手となる
 わけだ。
 “それらの選手は誰?”

 層の厚いニュージーランドラグビーのこと、きっといる、よし探せ!、とい
 うわけで、例年以上に熱い注目を浴びているのがNPC(国内地域代表試合)だ。
 NPCはプロリーグのような派手さはないものの、ニュージーランド国民に長く
 親しまれ、ニュージーランド・ラグビーの原点ともいわれる。自分たちの住
 む地域の代表チームという色が強いため、応援にもより一層力が入ったりす
 るのだ。

 近年、オールブラックスのメンバーを見ても分かるようにカンタベリーやオ
 タゴなど南島地域のチームが圧倒的な強さを見せていたが、今季それが大き
 く変わろうとしている。

 10月18日、準決勝第1試合、カンタベリー対オークランド。大方の予想を裏
 切る形でオークランドが29対23で勝ち、翌19日の準決勝第2試合は、オタゴ
 の後半終盤の追い上げも届かず、ワイカトがオタゴに41対37で勝ち、決勝に
 駒を進めたのである。この2チームはとてもよく似たラグビースタイルを持
 っていると言われている。それは多彩な攻撃パターンと、爆発力とも言い換
 えることが出来るほどの突破力を備えたチームであること。「取られたら取
 り返す」といったことができるタイプのチームであることだ。

 決勝は10月26日、ワイカトの本拠地である北島のハミルトンで、2002年度
  国内地域代表トップチームが決まる。今季絶好調、自信満々のワイカトか、
 後半にトップギアに入ったかと思われるオークランドか、う〜ん、早く来い週
 末よ。(笑)

 この試合で、今季のオールブラックスに欠けているもの、ファンが望んでい
 るものが見えてくるのかもしれない。


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2002.10.23


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