今年も面白いぞ!2002年スーパー12



 
 前回このコラムをお休みしたら、数名の方からメールをいただいた。
 「スーパー12が開幕したのになんでお休み?」といった内容で…、本当にご
 めんなさい。
 実は、試合のレポートや選手のこと等だけでも書いていると週3回発行して
 しまうほどなんだけど。(笑)いつの日かニュージーランドラグビーのメー
 ルマガジンを発行した暁にはそれも実現するかも?!
 さてさて、今年もラグビーファン注目の南半球だけのラグビートーナメント
 「スーパー12」が開幕した。この大会については、キオラメールでこれまで
 に書いてきたので、どんなものなのかはバックナンバーでお読みいただくこ
 とにして…、2002年のスーパー12だが、今週末には早くもラウンド7に突入
 する。オーストラリア勢にトップの座をはじめて明け渡した昨年の屈辱を晴
 らすべくニュージーランド各チームの勝利への気迫は、これまでの試合を観
 る限りもの凄いものがある。オーストラリアには負けたくない。ラグビーに
 限らず、この気持ちは選手だけでなくニュージーランド国民が強く思うこと。
 そんな気迫が感じられるから、今年の試合は特に面白い。
 トップ8は、ラウンド6を終えた3月30日現在、以下のようになっている。
 AU=オーストラリア NZ=ニュージーランド SA=南アフリカ 
 ()内は現在のポイント数と昨年の順位。
 1.Brumbies  (26/ 1)AU
 2.Waratahs  (25/ 8)AU
 3.Highlanders (21/ 5)NZ
 4.Crusaders  (21/10)NZ
 5.Hurricanes (18/ 9)NZ
 6.Blues    (14/11)NZ
 7.Reds    (11/ 4)AU
 8.Stormers  (11/ 7)SA
 敢えてトップ4としなかったのは、今のところ各チームのポイント獲得数が
 僅差であることから、すぐに順位が変わってしまうためだが、嬉しいことに
 ニュージーランド5チーム中4チームが今のところ(?)トップを狙える可能
 性を持っているといえる。
 さて、これからの予測。総合力で他より数段勝っていると思われるBrumbies
 とCrusadersは、ほぼ間違いなくトップ4に残ると思うけど、あとは難しい。
 今年のチームで近年と比べてグンと力を付けているのが、BluesとWaratahs
 といわれているが…。
 
 今日は‘今季のNZチームはどうなのか’をちょっとみてみたい。
 *()内はラウンド6を終えた現時点での順位
 
 ● Crusaders カンタベリー・クルセイダーズ(4)
 4年連続優勝後の昨年の10位という成績には誰もが首を傾げたくなるが、デ
 ィーンズ・コーチのコメントによると各選手、そしてチーム全体にチャレン
 ジする気持ちが薄れていたためとか。NZチームのなかで一番安定感があり、
 穴の少ないCrusaders。オールブラックス選手で固めるこのチームが目指す
 は「優勝」だけ。現在トップを走るBrumbiesを最後の1分で逆転した先日の
 劇的な勝利は、きっと大変な自信となったことだろう。
 
 ● Highlanders オタゴ・ハイランダーズ(3)
 優勝候補No1と毎年言われ続けながら結果を残せないHighlandersは、早い内
 からチーム作りをしてきたせいか、今年は上を狙う迫力がプレーにも出てい
 るようだ。下位チーム相手に力を抜かず、ポイント数を稼げれば今年もチャ
 ンスはおおいにある。ダニーデンを中心にしたオタゴ地方の熱狂的なファン
 に美味い酒を飲ませてあげたい。
 ● Hurricanes ウエリントン・ハリケーンズ(5)
 ウマガ、カレン、ロム等、スター選手を多く抱えるHurricanesは、なぜか毎
 年ラウンド6、7あたりから急に負けが続くという実力が計れないチームだが、
 トライの取り方も結構派手で観ているものを楽しませてくれるゲームをする。
 個々の力量は高いだけに、乗せると怖いチームには違いないだろう。現時点
 で5位と例年になく上位にいるので気になるところだ。
 ● Blues オークランド・ブルース(6)
 3月29日グッドフライデーの日、ノースハーバー・スタジアムに22000人の観
 客を集め行われた対Waratahs(この時Brumbiesと同率1位)の試合は、接戦
 の末、地元Bluesが勝利したのだが、これまで私がこのスタジアムで観戦し
 たときのBluesの勝率はなんと100%なのである。これで連勝記録も更新した。
 NZチームは全て好きな私だが、やはり地元チームはオークランドということ
 でBluesには是非とも頑張って貰いたいと思っている。昨年Highlandersのコ
 ーチだったSloane氏を迎えたのも心強い。今年のBluesはちょっと違う!
 ● Chiefs チーフス(9)
 先日のHighlandersとの試合で、Rugby Newsの予想家達全員の予想を裏切っ
 て勝利したChiefsだが、安定度は今ひとつと言わざるを得ないだろう。注目
 選手であるレイハナやランデルに負担がかかりすぎているのも気になるが、
 このまま下位に留まるチームとも思えない。後半戦の巻き返しが楽しみであ
 る。
 
 昨シーズンは、セミファイナルに1チームも進めなかった屈辱をニュージー
 ランド国民のためにも今回晴らしてくれると信じよう。
 世界をリードするのは、これからもニュージーランドラグビー。
 それをこのスーパー12で証明してもらいたい。
 5月25日(決勝)までにニュージーランドを訪問する人は、世界トップレベ
 ルのラグビーをその目で観ることができるチャンスとなる。是非ラグビー場
 へ足を運んでみて欲しい。そしてニュージーランドチームを応援しよう!


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2002.04.05


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