オールブラックス2001年最後のツアー



 
 全部、勝ちました!
 コーチが変わってすぐの海外ツアーであること、テストマッチ経験の無い若
 手選手を多く起用していることなどの理由で、国内メディアでもいろいろ不
 安視する声が多く聞かれたが…、まずは素直に喜びたいと思う。

 ─[オールブラックス2001年最後のツアー/テストマッチ結果]─
  ○オールブラックス VS アイルランド ●(11月17日) 40-29
  ○オールブラックス VS スコットランド●(11月24日) 37- 6
  ○オールブラックス VS アルゼンチン ●(11月30日) 24-20

 先に‘まずは’と書いたのは、3戦共に共通してゲーム内容が?なのである。
 とにもかくにも勝ってしまうのは底力があるとも考えられるが、「苦戦しす
 ぎ」ではないだろか。確かに相手チームのディフェンスは早く、特にアイル
 ランドのタックルは素晴らしかったが…。

 2001年度最後のゲームとなるブエノスアイレスで行われたアルゼンチン戦。
 敵地でのゲームといえど、アイルランドとスコットランドには多くのオール
 ブラックスファンが居て、やりにくい雰囲気はあまり感じなかっただろうが、
 アルゼンチンは違った。TV中継では大声を出して応戦するサッカー界の英雄
 マラドーナを映し、オールブラックスがトライすると大観衆が嘘のように静
 まり返るといった感じ。
 アルゼンチンの気迫は凄かった。そしてファンの期待もこれまでにないもの
 があった。それもそのはず、11月18日の対スコットランド戦では、大方の予
 想を裏切って25対16でアルゼンチンが勝利。(アルゼンチンは前週にウエー
 ルズをも退けている)急速に力を付けてきているのである。
 
 それに比べ、オールブラックスの選手は皆あきらかに疲れをみせていた。ア
 ルゼンチンにとっては今回が歴史的勝利を収めるチャンスだったに違いない
 が、神は我々に味方した、とでもいっておこう。このゲームに関してはTV解
 説者が言っていたように「本当にラッキーな勝利」と言うしかない。

 今回のツアーは終わってみれば全勝。でも「勝てばいいじゃないか」では終
 わらないのが、ラグビー王国ニュージーランドに住む人達である。ラグビー
 というスポーツをよく知っているし、見る目がとても厳しい。しかし、次は
 もっと素晴らしいゲームをしてくれるはずだと信じるのも、また同じ人達な
 のである。「勝って当然」と言いながらニヤニヤ…。(笑)

 ジョン・ミッチェル新コーチの今の心境はどんなものだろうか。若手起用へ
 の不安と期待を持つ中で、とにかく無事に全勝できたことを喜んでいるのか、
 いや、そんなはずはないだろうと思う。南半球の3国(ニュージーランド、
 オーストラリア、南アフリカ)がリードしてきた世界のラグビーは徐々に変
 わろうとしている。

 その話は次回に。
 前号でお知らせした「オールブラックスにメールを出そう!」で、誰かにメ
 ール出してみました?私はジョナ・ロムに出してみたところ、なぜかマーテ
 ンズからサンキューメールが…?。


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2001.12.06


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