世界をリードするラグビー



 
ラグビーシーズン真只中のニュージーランド。
この時期、ラグビー観戦を目的とした旅行でニュージーランドを訪れる方も多
いと思います。
スーパー12が開催されてからは1年中がシーズン、とはいっても国際試合が組
まれるのはまさしくこの時期、そうです!オールブラックスの登場です。


●トライネーションズ
5月27日、カンタベリー・クルセイダーズがブランビーズ(オーストラリア)
を1点差で下し、幕を閉じた2000年スーパー12はご存知のようにニュージーラ
ンド、オーストラリア、南アフリカの3ヶ国の地区選抜12チームによるプロリ
ーグ戦ですが、これら3ヶ国が激突するもうひとつの戦いがトライネーション
ズです。その名の通り、このトライネーションズは国の名誉を賭けて代表チー
ム同士が対戦するもので、今年は7月15日〜8月26日の間に6試合行なわれます。
1996年から始まったこのトライネーションズは、1998年の南アフリカ以外は全
てオールブラックスが優勝しています。

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現在までにすでに終了した試合の結果は
7/15 開幕戦(シドニー/オリンピックスタジアム)
   ワラビーズ(35) 対 (39)オールブラックス

7/22 (クライストチャーチ/ジエイドスタジアム)
   オールブラックス(25) 対 (12)スプリングボクス

7/29 (シドニー/オリンピックスタジアム)
   ワラビーズ(26) 対 (6)スプリングボクス


これから行なわれる試合は、
8/5 (ウエリントン/ウエストパック・トラストスタジアム)
   オールブラックス 対 ワラビーズ

8/19 (ジョバーグ/ スタジアム)
   スプリングボクス 対 オールブラックス
8/26 (ダーバン/ スタジアム)
   スプリングボクス 対 ワラビーズ

※8/5の試合が事実上、今大会の優勝チームを決定する試合になります。
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(代表チームということで、ニュージーランド代表をオールブラックスという
 ように、あえてオーストラリア代表をワラビーズ、南アフリカ代表をスプリ
 ングボクスと呼びましょう。)

シドニーでの開幕戦では10万人の観客を集めたワラビーズ対オールブラックス
の試合は世界最強はどちらの国(チーム)かを見ることができる世界中のプレ
ーヤー、ファンが注目する一戦でした。
多くのメディアの予想ではワラビーズの完璧な仕上がり具合からみて地元ワラ
ビーズが優勢の声が多かった(ニュージーランドのメディアでは逆の予想、は
当然ですが。)のですが、珍しく先制攻撃を仕掛けたオールブラックスが辛く
も勝利をおさめました。攻撃力、ディフェンス、チーム力とどれを比べてもほ
ぼ互角の両チームにとって、ちょっとしたミスが勝敗を分けることになる見本
のような試合だったように思います。


●ブレディスロー・カップBLEDISLOE CUP

毎シーズン真只中に行なわれる定期戦、オールブラックスとワラビーズの試合
は、ブレディスロー・カップBLEDISLOE CUP(トライネーションズ開催中の
7/15と8/5の試合がこれにあたる。)といい、何かとライバル意識の強いニュ
ージーランドとオーストラリア両国民にとってもこの国際試合は特別な意味を
持つ楽しみな試合でもあります。
ニュージーランド人にとっての“ビッグゲーム”とは、まさしくこの対ワラビ
ーズ戦のブレディスロー・カップではないかと思われるほどです。
ラグビー観戦を目的としてニュージーランドに行こうと考えている人は、この
試合は絶対逃してはいけません。それだけの価値はあります。

昨年1999年のブレディスロー・カップはそれまで全勝で波に乗っていたオール
ブラックスがまさかの敗戦(7対28)。その余韻が冷める間もなくワールドカ
ップへ…。
今年のオールブラックスは国民の信頼を取り戻すことができるのか。
いつの時代も子供達の憧れである“とてつもなく強いオールブラックス”を見
る事ができるのか、楽しみなところです。


●新生オールブラックス

昨年、ワールドカップで国民の期待を裏切ったともいえる準決勝敗退から数カ
月、責任追求はキャプテンからコーチ、そしてラグビー協会の人事にまで影響
を与えました。

今年はスーパー12で活躍をみせたメンバーがずらっとならんだ新しい環境の中
で生まれた“新生オールブラックス”。
新たにこの名誉を手に入れた上に新キャプテンに選ばれたテッド・ブラッカッ
ダーのリードは特に注目です。彼の型にはまらないプレーやラグビーセンスは
元オールブラックスの名キャプテン"Jinny"ことジンザン・ブルックに匹敵す
るといわれ、とても高い評価を受けています。

現在オールブラックスのメンバーの中で最多得点を挙げているのはキッカーで
あるアンドリュー・マーテンズ(46点)、そしてトライ数ではタナ・ウマガ
(7)、クリスチャン・カレン(6)となっており、怪物ジョナ・ロムは相手の
執拗なマークもあって4つのトライですが、今シーズンは何が何でも俺がトラ
イという今までのスタイルからボールを生かそうとするプレーが目立っている
ように思います。
彼等トライゲッターにボールが回ってくると観ている者は何かを期待し、わく
わくしますが、きっと相手チームには驚異の存在であることは確かですね。
特にクリスチャン・カレンはニュージーランドラグビーの歴史に残る天才プレ
ーヤーだと思います。


今年はスコットランド代表がニュージーランドにやってきました。
正直勝って当たり前と思われていたこの対スコットランド戦では、第1戦69−
20、第2戦48−14とスコアだけでみると圧勝ですが、試合内容はミスが多く、
とても満足できるものではありませんでした。
このスコットランド戦の後に続くワラビーズ戦(トライネーション初戦)で
この試合内容では…、と誰もが不安を隠しきれませんでしたが、なんと見違
えるような動きで勝利をものにしました。
新生オールブラックスは1試合ごとに確実に成長を遂げているようです。


さて、今週末に控えたオールブラックス対ワラビーズ第2戦目はどうなるのか。
世界最強チーム決戦。どちらが勝つにしても、これぞ「世界をリードするラグ
ビー」を私達に“魅せて”くれることでしょう。


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2000.08.01


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