大自然を散歩(1)



 
歩くの好きですか?貧乏ですか?根性出せますか?
日本で生活をしているとよほどの物好きでない限りほんの少しの距離を
歩くのも嫌です、絶対嫌です、という人が結構多いのではないでしょうか?

しかし、そんな足の重い人でもニュージーランドの青い空、澄みきった空気、
のんびりと草をむさぼる羊に囲まれちゃうと足が勝手に動き出してしまう!! 
というのは大袈裟だとしてもですね、どこまでも歩きたくなる。
これニュージーランドの甘いワナです。

「歩く」という単純、そしてえらく簡単な基本的人間の動作こそがトランピング
なのです。もちろん歩くのはタダです。そしてトランピングは老若男女に愛さ
れる立派なスポーツでもあります。日本でトランピングと聞くと知らない人は、
「うーん疲れそう〜」だとか「色々きちんとした装備を持ってかなきゃできな
いんじゃないの?」とか、もしかしたら大学の山岳部みたいな体育会系ノリを
想像しがちかもしれません。(そうでない山岳部のみなさん、ごめんなさい!)
が、しかし…、
基本的に長距離ハイキングと思ってしまえば、なんてことありません。
基本的にというのは、やっぱりコースによっては本格的な装備が必要な所もあ
ります。人間も十人十色、山も十山十色、山だって生き物です。自然は生き物
です。この発想は、かなりかなり大切です。10分前まであんなにごきげんに晴
れていたのに「あ、あっ!、あー!!」という間にザーザー雨が降ってきたり、
夏だというのに雪がチラチラ降ってみたりと山に入った事がある人なら知って
いると思いますが、かなりの気分屋さんです。山っていう奴は。甘く見ている
と本当に危険で運が悪けりゃそのままサヨナラなんてことにもなりかねないの
で気をつけましょう。


私の経験からトランピングに最低限必要なものを書いてみます。
◎ 地図(これ無しでは無謀)
◎ ぼうし(防寒、日射病防止、日焼け防止)
◎ サングラス(NZの日ざしを甘く見てはいけません) 
◎ 日焼止め(塗らないと死にます!?)
◎ 虫よけスプレー、クリーム(使わないと死にます!?)
◎ 防水の服(ゴアテックスなどが最適。できれば上下で)
◎ 防水の靴(革またはゴアテックスでトレッキング用ブーツだと足首をしっ
  かりガードしてくれて捻挫を防いでくれます)
◎ 懐中電灯(もしものときや夜間に有効)
◎ ファーストエイドキット(簡単な傷の手当てに)
◎ ゴミ袋(ルールは守って、ゴミは持ち帰ること)
◎ カメラ(やはり、いるでしょう?)

〔泊まりの場合〕
◎ ぞうり(サンダル)
◎ 寝袋 (3シーズン用で十分)
◎ 調理セット(暖かい食べ物は心まで暖かくしてくれます。これ本当!)
◎ 食器セット(山小屋によっては食器が無いところがけっこうある)
◎ 水  (小屋にだいたい水道はありますが飲用に適さない所もありま
  す。またのども渇くので持っていって損はナシ)
◎ 食料 (ドライフード、パン、缶詰など軽くてかさばらないもの。
  あと、嫌いな人でもチョコレートは必ず持っていきましょう)

夏冬関係なくかなり寒いところもあるので、手袋、ニットキャップ、フリース、
厚手の靴下などがあれば完璧。さらに双眼鏡やルーペなどがあれば楽しいこと
まちがいなし!!

以上が最低限必要な持ち物です。人によってはもっと増えることがあるかもし
れません。これらの荷物をバックパックに背負い山を登ったり下ったり、長距
離歩いたりするわけなのです。
そこで…、根性!!これが必要になってくるんですね。
コースは距離やしんどい度によって色々あるので、自分の体力にあったコース
を選びましょう。自分の体力を過信せず、疲れたら休んでのどが渇いたら我慢
せずに水を飲むことはかなり重要です。自分に優しく身体にやさしく、もちろ
ん自然にも優しくしてあげましょう。

トランピングコースに入る前にはDOC(Department of Conservation)やインフォ
メーションセンターでマップの入手と情報(天候やトラックの状況)を聞くの
を忘れないように。

*トイレについて
トラック内にはハット(山小屋)以外トイレはないと言って間違いはありませ
ん。野××です。そして土に埋めてください。もし野外でやっちゃってもティ
ッシュは必ず持ち帰りです。ハットのトイレでさえティッシュは持ち帰りのと
ころがあるくらいなので、いかに自然を大切にしているかがうかがえます。
ごみは各自持ち帰る。これも基本です。

次回は私が実際に行ったトランピングコースを紹介します。  


  ※KIAORA MAILニュージーランド掲載
  2000.04.16


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